HEBIO BOX

先日母校である日本デザイン福祉専門学校(旧日本デザイン専門学校)の文化祭で公開制作してきました。


学生時代に好きだったアンディ・ウォーホル。(今も好きです)

その作品Brillo Boxを頭の片隅に思い浮かべながら

HEBIO BOXという段ボール作品を制作しました。

初めて作るタイプの作品をぶっつけ本番でやる事にしたので少しドキドキしましたが楽しく制作出来ました。

並べ方自由、見え方色々の面白い作品になったと思います。


まさか学校のアトリエでThe Velvet Undergroundの曲を流しながら作品を作る日が来るとは思ってなかったので貴重な経験になりました。


現在作品は学生ホールに展示されているということで生徒たちの反応も楽しみです。

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個展終了しました

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展覧会残り3日

I am here.  インク・アクリル・他/木製パネル 606×606mm
I am here. インク・アクリル・他/木製パネル 606×606mm
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個展始まりました。

個展始まりました。

2人展などはやっていたけど個展となると5年ぶりぐらいになります。

無事オープンすることが出来たけど久しぶりの個展、そのうえ偶然性や即興性を取り入れた新しい表現方法ということで時間の感覚がだいぶおかしくなり搬入日までバタバタでした。

そしてやりたく無かったけど10数年ぶりぐらいに完徹しました。

自分でも何考えてたのかよく分からないけど、タイトルリストなど展示の準備が全然済んでないのに搬入前日まで新作を作ろうとしてました。

作品が何点あるのかも把握していなかった自分にびっくり。


午前9時半のチャーター便になんとか間に合った(正直に言えば無理やり間に合わせた)けどそこから会場に行って17時まで作品の設置。

かなりヘロヘロになりました。


もう徹夜なんて出来ないと思ってたけど本当にヤバくなったらやれるものだね。


もうやるつもりはないけど。


なんだか初めて個展を開いた頃を思い出して少し楽しかったです。


もうこんなバタバタは二度とごめんだけど。


兎にも角にも久しぶりの個展始まりました。


写真は後日アップします。

まだ全然撮れてないもので。


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個展やります

数年ぶりに個展やります。

まだまだ作品が終わってないので焦りますが、この緊張感と苦しさを楽しめてもいます。

久々にワクワクしてます。どうなることやら。


西谷拓磨展ーONOGOROJIMA


古事記によると遠いむかし日本の国が出来る前、国がまだ水に浮かぶ脂のようにどろどろと漂っていたころ、イザナキ神とイザナミ神の2人は天上界にいる三柱(みはしら)の神々から国づくりを命じられ、天沼矛(あめのぬぼこ)という矛を授けられた。

イザナキとイザナミは天浮橋(あめのうきはし)という天と地を結ぶ橋に立ち、授けられた矛を海原に刺し下ろし海水を「こをろこをろ」とかき回して引き上げた。すると矛の先から滴り落ちる潮が積もり重なり凝り固まってオノゴロ島が出来上がる。

そして2人はその島を拠点に国づくりを開始したという。

私はこういう神話の神秘的なエピソードが好きです。

それは想像力を高め自分なりのものへと形を変える膨らみを持つからです。

神秘的であるには自分自身でコントロールが出来ない偶然性や無意識を伴う即興性が必要だと考えそれらを利用しながら制作しています。

今回の展覧会では心という海のようなものの中に天沼矛となる絵筆を刺し下ろし私の心にどろどろと漂う意識と無意識の間にいるイメージを形にし自分なりのオノゴロ島を築き上げ八百万の神を産み出したいと思います。


ご高覧頂けましたら幸いです。


西谷拓磨展 ONOGOROJIMA

202471日(月)〜13日(土)※日祝休廊

110019:00 (最終日は17:00まで)

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi

106-0032東京都港区六本木6-7-8 深作眼科ビル1FB1


TEL 03-5786-1505

E-mail hfg@fukasaku.jp

HP https://hfg-art.com

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よくある話

描きたいのに何を描きたいのか分からない。

食べたいのに何を食べたいのか分からない。

見たいのに何を見たいのか分からない。

本の読み方を忘れた。

鉛筆の使い方を忘れた。

仕事を忘れた。

眠り方を忘れた。

ポキン、カキン、ズキン、トントン。

ポキン、カキン、ズキン、トントン。

ポキン、カキン、トン?

頭からキノコが生えた。

眼から釘がこぼれ落ちた。

右耳からビュッと墨が吹きでた。

胴体がパンダになった。

腕がクラゲになり、
足は910×15×30mmにカットされ1本380円で売られた。


・・・もう少し書きたいところだが、
これ以上何を書きたいか分からないので、
この辺で失礼。

では。

ん?

あっ。

・・やっぱり忘れた。


















異次元カフェ

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game is over


少年は部屋でゲームをしていた。

始め方と遊び方は知っていたが、
少年はゲームの止め方を知らなかった。

隣でゲームをしている母親にそれを尋ねようと思ったが、母親が夢中になってる姿を見ると自分ももっとやらねばと思った。

母親も始め方と遊び方は知っていたが、
ゲームの止め方を知らなかった。

隣でゲームをしている夫にそれを尋ねようと思ったが、夫が夢中になってる姿を見ると自分ももっとやらねばと思った。

夫も始め方と遊び方は知っていたが、
ゲームの止め方を知らなかった。

隣りでゲームをしている妻か息子にそれを尋ねようと思ったが、妻子が夢中になってる姿を見ると自分ももっとやらねばと思った。

数日経ち最初に父親が、続いて母親が、
最後に少年が倒れ、そのまま死んだ。

死ぬまで夢中になれることってなかなか無いものです。


おしまい。






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見切り発車

あの男は見えているようで、
あまり見えていなかった。

あまり見えてはいなかったが、
見えていたことは事実だ。

見えているようで、あまり見えていなかったが、
見えていた。

どれぐらい見えていたかというと、
壁にあいた画鋲の穴ぐらい。
壁にあいた画鋲の穴が見えていたということは、
やはりあの男にはかなり見えていたのだ。

ここまで書いてはみたものの、
僕にはこの先がさっぱり見えなくなった。


おしまい






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日没

ある朝のこと、

夜遅くまで遊んでいたニワトリが寝坊をして太陽に怒られました。


「いつまで寝ているんだニワトリさん。

コケコッコーときみが鳴かなきゃ、一日が始まらないよ。

もっとしっかりしたまえ。」


注意されたことに腹を立てたニワトリは、

太陽に向かって自分のウンコを投げつけました。


それからニワトリはプリプリ怒って散歩へ出かけました。


ところで、投げつけたウンコは、太陽までは届きませんでした。


民家の屋根でウトウトしていたネコの額に落ちました。


「にゃあー!誰だ僕の額にウンコを落とした奴は!」


ネコはあたりを見回したけれど誰もいませんでした。

怒ったネコは太陽の仕業だと勘違いし、太陽に向かって額のウンコを投げつけました。


そのウンコも、やはり太陽までは届きませんでした。


それは木の実を取ろうとしていたサルの上に落ちました。


「ウキッ!もう少しで木の実が取れたのに、僕にウンコを落とした奴はだれだ!」


サルはあたりを見回したけれど誰もいませんでした。

怒ったサルは太陽の仕業だと勘違いし、太陽に向かってそのウンコを投げつけました。


しかしそれも太陽までは届きませんでした。


そして、草原を走っていたチーターの上に落ちました。


「ガオッ!気持ちよく走っていた僕にウンコを落とした奴はだれだ!」


チーターはあたりを見回したけれど誰もいませんでした。

怒ったチーターは太陽の仕業だと勘違いし、

そのウンコをしっぽを使って「びゅん」と太陽に向かって投げつけました。


やっぱりそれも太陽までは届かず、水浴びをしていたゾウの上に落ちました。


「パオーーン!体をきれいに洗ったばかりの僕にウンコを落とした奴はだれだ!」


ゾウはあたりを見回したけれど誰もいませんでした。


怒ったゾウは太陽の仕業だと勘違いし、

長い鼻を使ってウンコを太陽めがけ「ぶんっ」と投げつけました。



投げたウンコはぐんぐん飛んでいきました。


でもやっぱり太陽までは届きませんでした。


そして、プリプリ怒って散歩をしていたニワトリの上に落ちました。


「コケーッ!白くてきれいな僕にウンコを落とした奴はだれだ!なんて嫌な奴だ!」


ニワトリはあたりを見回しましたが、誰もいませんでした。


そして太陽のウンコだと思いました。


それと同時に太陽も自分と同じように嫌な思いをしたのだと気がつきました。


ニワトリは素直に謝ることにしました。


「太陽さん、ごめんなさい。」


太陽がニコリと笑いました。



おしまい。



・・・ここで終われば「天に唾する」とか「因果応報」のお話となるのだろうが、時は21世紀。

なかなかそうはいかないのだ。


話は少し遡る。


プリプリ怒って散歩をしていたニワトリは、

自動販売機の下にドクロマークが描かれた小さな袋を見つけました。


突いて破ってみると白い粉が出てきました。

小腹が減っていたニワトリは迷わず食べてみました。


すると今まで味わったことのない気分の良さでテンションMAX。

一気に力が漲ってくる気がしました。



と、そこにウンコが落ちてきました。


「コケーッ!白くてきれいな僕にウンコを落とした奴はだれだ!なんて嫌な奴だ!」


ニワトリはあたりを見回しましたが、誰もいませんでした。


しかし力は漲っていたので、とりあえず走り出しました。


すると遠くにキリンを発見しました。


あいつならここまでウンコを飛ばせるに違いないと思ったニワトリは、

キリンめがけて突進しました。


そして自慢のくちばしで、キリンのふくらはぎをブスリとやりました。


あまりの痛さにキリンは激しく暴れ出しました。


すると、キリンの長い首は激しく暴れたせいでさらに長くなりました。


キリンの首はぐんぐん伸びて、水浴びをしていたゾウの土手っ腹に一撃を加えました。


しかしキリンの首はまだ伸びます。


そして、走っていたチーターの腰に一撃。


まだまだキリンの首は伸びます。


そしてサルが登っていた木をなぎ倒し、ネコがいた民家の屋根を破壊しました。


まだまだまだキリンの首は伸びます。


ずーっと、ずーっと、ずーっと伸びてキリンの首は太陽まで届きました。


そして太陽に頭を乗せたところでキリンは力尽きました。


するとキリンの重みで太陽はどんどん沈み始め、ついには夜に飲み込まれました。



月が顔を出した時、ニワトリは「コケコッコー!」と鳴きました。

 

 

 

 

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