輝き続ける目

天気のいい日にはやっぱり・・・。

 

雨の隅田川もなかなか・・・。

 

今日は金曜日だから・・・。

 

などと理由をつけては女性にビールを差し出す。

 

68歳のその女性はニヤッと笑って

 

「17時になったら飲みましょう」と言って冷蔵庫にそれをしまう。

 

あと10分で17時。

 

この10分間はとてつもなく長い。

 

作家二人と画廊の主、3人ともそわそわし出す。

 

誰かがその台詞をいうのを待っている。

 

言うしかない。

 

「もう飲んじゃいましょ」と僕。

 

3人の目は光り輝く。

 

ビールを手に持ちベランダへ。

 

目の前には隅田川。

 

至福のひと時。

 

こんなに飲みっ放しの展覧会は始めてだった。

 

僕が出会う画廊のオーナー達はみんな強烈だから

ついつい誰かに話したくなってしまう。

そしてまた会いたくなってしまう。

それも作家活動の楽しみの1つだ。

 

 

あっ、でも3人ともきちんと仕事もしましたよ!

 

 

 

 

 

 

・・・・・それにしても、

僕がビールを見せた瞬間「じゃ、私はつまみ買ってくるわ」と言って

急いでリュックを背負い画廊を出ていった彼女のことを思い出す度、

笑いが止まらなくなる。

 

「ギャラリーマキ」の坂巻様、2週間ありがとうございました。