馬があまりにうますぎて

人間が自然をどのように捉えてきたかを感じたくて

おととい東京都美術館のメトロポリタン美術館展を見に行ってきた。

 

来場者が多くて気が滅入りそうになったが

とても面白い展覧会だった。

 

特に気にいったのは紀元前1390年頃のとても小さな<馬形の取っ手>。

象牙で作られたそれは馬が飛んでいる姿になっていて、

ほんの少し開いた口と滑らかな脚がセクシーだった。

細かいところまでとても丁寧に作られていて

人間てすごいなぁと思ってしまった。

 

取っ手は取っ手だからどこかに付けられていたわけで、

あと何頭いたのか、草原をイメージした家具にでも付いていたのか、

休憩中のやつもあったかもしれない、などと想像力を掻き立てられた。

 

 

美術は面白くあってはならないと考える人もいるだろうが、

僕は美術は面白くあってもいいと考える。

 

美術は人間のためにあるし人間のためにしかないのだから。

 

自然が人間を相手にしてくれないから

人間は自然を残したくなるのかなと思った。

 

そして知りたがり屋で寂しがり屋の残したがり屋が人間だと思った。

 

なので僕はこうしてとりあえずブログを残した。