展覧会初日

仕事帰りに会場に寄りたかったのだが、

前々から頼まれていたイラストの締め切りが間近なので、

帰宅後早速作業。

野菜と果物合わせて10点描かなきゃならんのだ。

 

モチーフが指定されてるし、描きかたも注文がある仕事。

年に数回だけ受けている。

 

自分の心から沸き上がって来るものを描くわけではないから、

正直、描いていてドキドキや興奮はない。

黙々とただそれだけをそれと分かるように描く作業。

 

展覧会に出す絵とは作業の入り方がまるで違う。

丁寧にやってはいるのだが、静まり返った自分の心を思うと

これでお金をもらっていいのかなと思ってしまう。

かといって、展覧会に出す絵のように自分が作りたいものを勝手に作り

それに値段を付けるというのもどうなんだろうと思うことがある。

 

絵って何なのだろうと考えさせられる。

 

そんなことを考えさせてくれるから、たまにこういう仕事を引き受ける。

 

まぁ、とにもかくにもグズグズしていたら時間がもったいないのは確かなのだ。

 

やり続けりゃそのうち分かるさ。

 

いや、永久に分からないかも。

 

それでもいいのさ、とにかく進め!