充溢

昨日で仕事納め。

そして今日から9連休。ワクワク。

 

 

長い1年だった。

そして、そう感じられたことを嬉しく思う。

1日何にもしないと

心が満たされること無く時間はあっという間に過ぎるから。

 

喜怒哀楽で心が満たされている時が幸せだ。

どこかに偏ると必ず反動が来るから。

 

 

今日はこれから松戸のカフェギャラリー琥珀へ。

じっくり盛り続けた新作を搬入。

展示が楽しみ。

 

来年1月6日〜22日まで展示しますので、お時間ある方は是非!

http://www7.ocn.ne.jp/~kohaku/contents2.html

 

 

それではよいお年を!

 

 

 

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発見、妄想、現実。

仕事帰りの電車内。

 

僕は吊り革に掴まり、もう一方の手で鞄の中から本を取り出した。

 

目の前の座席には、大抵の人が「美人だ」というであろう女性がいた。

 

その右隣では、サラリーマンらしきおっさんが口を半開きにして眠っていた。

 

いつもなら座れる電車なのにと思いながら、

僕はしおりが挟んであるページを開いた。

 

その時一瞬違和感を感じた。

変わったものを何か見過ごしたような気がしたのだ。

 

再び女性に視線を移した。

眉間にしわを寄せてスマホを操作していた。

僕は眉間にしわを寄せて何かを見てる女性の顔が苦手だ。

なんか恐怖を感じる。

 

でもそのことじゃない。

 

次はその隣りのサラリーマンらしきおっさんだ。

 

「!」

 

僕は気付いてしまった。

 

最初は半開きの口に強く視線を奪われたが、

顔全体をよくよく見てみると微妙なズレがあった。

 

側頭部は真っ白な髪の毛なのに

頭頂部はその反対の真っ黒な髪の毛なのだ。

 

質感も明らかに違った。

黒髪はあまりにも人工的だった。

 

小さな黒いベレー帽をおでこ全開にしてかぶっているみたいだった。

 

僕はヅラリーマンのことで頭がいっぱいになり、本を読むことを諦めた。

 

本人は気付いているのだろうか。

いや、おでこを出して堂々と自然を装っているわけだから多分気付いていない。

 

購入時は側頭部も黒髪だったのかもしれない。

今の側頭部で真っ黒のヅラを勧める店員がいたら悪意を感じる。

 

だとしたらそのズレに気付いている可能性がある。

一度被ってしまったが為、脱げなくなったのか。

 

妻子はいるのだろうか。

奥さんの意見は聞かないのだろうか。

かなりの亭主関白か。

それともあまり相手にされてないのだろうか。

 

思春期の子供がいたら多分口をきいてくれないだろう。

僕だったら一緒に出かけることを拒んだに違いない。

 

いかん。なんだか寂しくなってきた。

 

いや待てよ。すごい陽気な家族で家では取り外して笑いを取ってるかもしれない。

う~ん。でも服装はきちっとしてる。すごく真面目そうだ。

自虐ネタで笑い飛ばすタイプには見えない。

母と子は仲良く、父親は蚊帳の外という構図が一番しっくりきてしまう。

 

それにしても、もし僕の目の前に座っているのが美人でなくおっさんだったら、

もしヅラリーマンが口を開けて寝てなかったら、僕は気付いたのだろうか。

 

なぜ僕は美人よりヅラリーマンに興味を引かれたのだろうか。

 

ん!美、ズレ、ユーモアなんだか美術論みたいじゃないか。

 

なんでまた僕は何でも美術に結びつけようとしてしまうのだろうか。

 

これじゃまるでドン・キホーテだ。

 

あぁ、今度は本に結びつけてる。

 

なんだってこんなに。

 

なんだってこんなに。

 

面白いんだろう。

 

 

 

そんな感じで20分ほど電車に揺られて帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お久しぶりです。

・・・。

 

一ヶ月ほどブスブスとくすぶってました。

 

日中は穏やかに、気力体力を温存し、

仕事が終わったら一気にテンションを上げて

頭をフル回転させ夜に作品制作。

 

ず〜っとそんな感じでやってきたのだが、

ギックリ腰をやってからその生活リズムが崩れた。

 

規則正しいとされる生活をした結果、夜眠くなるようになってしまった。

 

睡眠不足が解消され、目が覚めなくなった。

 

薪を焼べても焼べても睡眠が消火した。

 

睡眠というものの力のすごさを感じたが、僕にとっちゃあとんでもない皮肉だ。

 

 

一ヶ月もくすぶり続けフラストレーションが溜まりに溜まった僕は、

だったら痛めつけてやろうと久々に盛り絵を始めた。

 

この作業はパネルを寝かせチマチマと絵具を盛り続けるので、かなり腰にくるのだ。

ピキッと痛みがくる度に怒り心頭、心の炎が燃え上がる。

 

その怒りをグッとこらえてじっくりチマチマ絵具を盛り続けると

腰痛をねじ伏せたような気がしてニヤッと笑えるのだ。

 

 

制作を開始して今日で10日目。

心も作品もしっかり燃え続けているので、ついでにブログも再開することにした。

 

 

今年はとても忙しかったので、

たまに「あ〜休憩したい。あ〜仕切り直したい。」と思うことがあったが

実際にボンと休みを与えられると実に退屈で我慢ならなくなる。

 

やっぱり僕は「あ〜休憩したい。あ〜仕切り直したい。」などと泣き言を言いながら

走り続けているほうが性に合っているみたいだ。

 

 

お陰様で来年も色々と展示の機会が増えてきたので突っ走りまーす。

 

ブログもなるべく更新するのでよろしくお願い致します!

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雨に唄えば

一週間前にギックリ腰をやった。

二日間仕事を休み、だいぶ良くなったので仕事に復帰しているのだが、

右足が少ししびれるし、たまに魔女が腰に手を回すので、

リハビリをしに病院へ行くことにした。

 

以前ギックリ腰をやったとき、初めて腰の牽引をやった。

その時の機械というか装置というかは、

サイズがでかく、腰と脇をがっつりベルトで締めるタイプで、見た目が少し怖かった。

しっかり固定され身動きが取れなくなった僕は

「時計じかけのオレンジ」のアレックスを思い出し、

こんなのあんまりだよ〜と心の中で泣き言を言っていた。

 

またアレックス気分を味わえるのかと思って病院へ行ったのだが、

今回お世話になってる病院は違う装置だった。

 

見た目はマッサージチェアで、座ると機械が勝手にやってくれるタイプだった。

 

「座席が倒れます。」

「アームが降ります。」

と機械がしゃべり、ゆっくり動き出した。

 

座ったままの姿勢で天井を見ることになった僕は、宇宙飛行士の気分になった。

 

腰が締められ、ふくらはぎが締められ、

脇に挟まったアームはじわじわと上半身を引っぱっていった。

 

宇宙へ旅立つ気がした。

 

そして頭の中では「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れ出した。

 

僕の妄想は「時計じかけのオレンジ」から「2001年宇宙の旅」へと変わった。

 

機械の動きに慣れ緊張が緩和されると「美しく青きドナウ」が頭の中で流れた。

 

心地よかった。

 

 

しばらくすると隣りから「う〜〜っ。ん〜っ。ん〜っ。」と声が聞こえてきた。

 

チラリと声のするほうを見ると、僕と同じ体勢の男性老人宇宙飛行士がいた。

 

最初は彼も心地よく宇宙旅行を楽しんでいると思っていたが、

「2001年宇宙の旅」の妄想に浸っていた僕は、牽引機が人工知能HAL9000のように

暴走し始めたのではないかと不安になった。

 

 

そして、それから牽引終了のブザーが鳴るまでの間、

僕はマシーンにどこまでも引っぱられるのではないかという恐怖と戦った。

 

 

 

今日は熱と電気の治療と牽引治療、各10分間。

お会計は370円。

 

安くて楽しい妄想タイム。

 

癖になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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魔女の一撃

4、5年ぶり2度目の魔女の一撃。

 

前回は、朝起きてクシャミしたらピキッと。

そして今回は、昨晩洗濯物を干すために洗濯カゴからTシャツを取ろうとした瞬間、ピキッと。

 

やりました。

 

ギックリ腰。

 

しかも洗濯物、最後の一枚で。 はぁ〜悔やまれる。

 

 

そして今日、午前中に駅前の病院に行ってきた。

いつもなら歩いて10分ほどで行けるのに、今日は30分ぐらいかかった。

 

途中で、箱に車輪がついたものにおばあさんを乗せそれを押す

「子連れ狼」スタイルのおじいさんに抜かれた。

 

なんだかショックを受けた。

 

セグウェイに乗りたいと思った。(ギックリ野郎には無理なのかもしれないが・・)

 

 

病院へ行ったが、牽引等のリハビリは一週間ぐらい経ってからとのこと。

今日は痛み止めとコルセットをもらった。

 

 

えーーい!

 

気力は充実しているのに!!

 

くそっ、くそっ、くそーーっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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