自分を見たくて

脳に興味があるので脳についての本をよく購入する。

一昨日も一冊購入し読み始めていたのだが、その時にふと思った。
前々から自分の脳みそを見てみたいと思っていたけど別に病気じゃなくても見れるんじゃないかと。
なぜこんな事に気が付かなかったんだと思いながら「脳MRI」「脳ドック」などで検索したらまぁ当然沢山あった。
思い立ったが吉日「簡易脳ドック」をすぐに予約し、今日行ってきた。
人生初のMRI。
少し緊張したがワクワクが勝った。
部屋の中ではドゥーーン、ドゥーーン、ドゥーーンとリズムを刻む大きな音が鳴っていた。
そして筒状の装置に入り機械の音がウィンウィン、ギャンギャン、ピーピーと鳴り出すと改造人間にされるんじゃないかと思って面白くなり笑いが込み上げてきた。
でも顔を動かさないようにと言われていたのでなんとか我慢した。
5分過ぎたあたりで最も大きい音が鳴ることも伝えられていたのでそれを待つ事に神経を集中させた。
しかし、うるさい筒の中で時間の感覚を保つなんて全然無理な話で、音が変わる度にこれが最大音かなと思いながら待っていた。
そしてついに最大音がやってきた。
それまでと音量が全然違った。
これだと分かったが、その音はビーッ!ビーッ!ビーッ!と非常事態を知らせる様な音だった。
SF映画だったら宇宙船がぶっ壊れる前に船内に響き渡る音だ。
本当に機械が壊れたんじゃないかと少し不安になった。
MRIで気分が悪くなる人もいるというのがよく分かった。
僕は久々にアトラクションを楽しんだ気分になった。

簡易脳ドックだったので受付から待ち時間と検査の時間を入れて30分弱で済んでしまった。あとは1週間以内に検査結果と脳の画像が送られてくるのを待つだけ。
費用が2万円だったのでちょっと高いなとは思ったが、これで自分の脳と会うことが出来ると思ったらもうドキドキが止まらない。
早く自分に会いたい。